バイオリンでホラー音

緊急事態宣言が明けて暫く経ちますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。私はホラー映画の音楽作成の為、空き時間はひたすら部屋にこもって作業の日々を送っておりました。

 

監督さんからのご要望は、

・メロディーを感じる音は付けたくない

・高音の悲鳴のような音ではなく、中音域〜低音域が欲しい

・全てバイオリンの音で

など、なかなかの難しいご依頼でした。

 

低音域は、5弦バイオリンのチューニングを限界まで下げ(もはやチェロ‥)、また、メロディーを付けたくないとのご要望には、色んなパターンで1音弾いたものをひたすら重ね録りをし、音の質感にこだわってみました。

エフェクトをかけると、更に恐ろしいノイズ音が出来上がったりなどして、私もとても勉強になりました。

今回は、バイオリンは色んな可能性を秘めた楽器なのだと実感できるお仕事となりました。子どもたちと一緒にバイオリンで「ホラー音」ごっこをしてみるのも楽しいかもしれません。