肩が上がっていませんか?

バイオリンは人間の体の上部分(肩、顎)で構えなければならない為、脱力がしにくい楽器です。演奏時に肩が上がると、いろんな関節の可動域が狭まってしまいます。関節の可動域が狭まるということは、正しい音程の位置に指が届かなくなったり、ビブラートがかかりにくくなる、弓のコントロールが荒くなる等、技術的な成長に影響が出ます。また、そのまま演奏をし続けると、腱鞘炎の原因にもなりますので、自分の体に合った正しい構え方を見つけ、力まなくても弾ける癖をつけることが大切になってきます。

 

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  試してみましょう🎻

まず両手は何も持たず、だらんと垂らします。次に息を吸いながら両肩をぐっと天井側へ引き上げましょう。ぎゅっと力を込めたら、一気に息を吐くと同時に肩をストンと下ろします。その時の両肩の位置をキープした状態でバイオリンを構えてG線を弾いてみましょう。チェックポイントは以下2点です。

 

1.バイオリンを構えたことで左肩は上がっていませんか?

2.G線を弾くことで右肩が上がってませんか?

 

1で左肩が上がる場合、頭の重みだけで十分楽器は支えられるということを脳に覚えさせなければなりません。肩当ての位置と高さの見直しや、普段の左指の間違った弦の押さえ方等の見直しが必要でしょう。

 

2で肩が上がる場合、バイオリンの構える高さや角度、弓の持ち方などの見直しが必要でしょう。

 

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原因はいろいろと連鎖をしていますので、上記だけとは限りません。

練習はただ弾くだけに時間を費やすのではなく、フォームの見直しをするのも上達の近道となりますね。