指がみじかい?

レッスンをしているとよく、「押さえたい音に指がとどかない!」という状況に遭遇します。この場合、指を開こうと頑張るほどに体が力んで逆効果となりますので、今一度自分のフォームの見直しをするのが良いでしょう。チェクポイントは、

 

1首の力み

2左肩の力み(肩が上がり過ぎ、前方に出すぎ等)

3左親指の位置

4構えた時の楽器の角度

等があります。

 

上記1、2に当てはまる方は、奥歯を噛み締め過ぎていませんか?楽器を構えたまま、一度息をゆっくり長く吐いてみましょう。息を吐くと体が弛緩しますので、その状態でも楽器は構えられるということを体(=脳)に覚えさせましょう。

 

上記3ですが、親指は、それ以外の4指(人差し指〜小指)の関節の可動域に対して丁度良い位置があります。この位置を間違えたまま弦を押さえる癖がついてしまうと、指に負担がかかり腱鞘炎の原因にもなります。

 

上記4。バイオリンを構えた時、楽器の表板が床と平行になる程、4指(人差し指〜小指)と指板の距離は離れます。手の大きい方はそれでも問題ないのですが、これにより弦が押さえにくくなる方は、必要以上に肘が内側に入ったり等して余計に体に緊張を与える現象が起こりますので、この表板の角度(構え方)を見直してみましょう。文章で説明するのが少し難しいですが、表板は床と平行ではなく、傾斜角度をつけていく程、指先と指板が近づきます。

 

上記のような「楽器の構え方」以外には、指板の形状や弦高なども影響していることもあるので、いつもお世話になっている工房の職人さんに相談してみるのも良いでしょう。