踊りと音楽

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

 

今年は少し暖かい年始でした。何年か前の話になりますが、音楽の勉強で渡印した時、インドの年越しで冬の寒さにびっくりしたのを覚えています。建物が寒さ対策用に造られていない上に、近くにガンジス川が流れていた為、吹き付ける風の冷たさに生命の危険を感じるほど震えあがりました。

 

大晦日ではガンジス川付近で年越しのイベントがあると噂を聞いていたので行く予定をしていましたが、体調が優れなかった為、隣の小さなホテルのロビーで行われる「カタックダンス(北インドの古典舞踊)」のコンサートを観に行きました。

「少し観たら帰ろう」と、気持ちがあまり乗っていなかったのですが、実際始まると予想外の迫力に金縛りにあったかのように動けず、息を飲んで最後まで魅入ってしまいました。両足首に何連もの鈴を付け、床を踏み鳴らして踊る様子は少しフラメンコのようでもあり、決めのポーズは歌舞伎のような迫力で、音楽に合わせて身体を動かして表現することに世界共通の何か「踊り魂(?)」のようなものを感じました。

 

どこの国にも「踊り」と「音楽」が文化として存在しますが、音楽を動きで表現するリトミックは、リズム感、聴感、感性等、非常に大切なことを学んでいるのだとしみじみ感じた冬でありました。